
ポータブル機器等でOPアンプを使う場合は±電源が必要になる場合が多いです。それは単電源で動作するものもありますが、種類が少なかったり出力に直流カットの電解コンデンサーが必要だったりで、オーディオや測定器の分野ではあまりよくありません。
今回の回路はポータブル発振回路用の正負電源回路で、006Pの 9V電池から±4.5Vを作成しています。回路は正負のエミッターフォロワー回路なのですが、ベースバイアスの中点電位にコンデンサーをいれたりして、リップルフィルター的な効果をねらった物です。トランジスターのバイアス安定にダイオードを使ったりして温度変化への安定性も考慮されています。トランジスターがTO92のリードタイプで、商用には入手不安ですが、コンプリメンタリのトランジスタなら同じように動作します。