各社のVCOへのループフィルター回路です。
1番目の KENWOOD TS-830 はエミッタフォロアーで入力インピーダンスを高くした後にダーリントントランジスタ接続で電流増幅率を稼いだ反転増幅回路になっています。この出力からエミッタフォロアーの入力に帰還されフィルターを形成しています。
2番目の ICOM IC710の回路はオペアンプを使った一般的なもので、オペアンプに±8Vの電源を使い、入力と出力に比較的時定数の短いCRのローパスフィルタ、帰還として 0.2µFと5kΩ程度の抵抗で大きめの時定数をつくっています。
最後の YAESU FT-757ですが、アクティブ素子を使わない CRのローパスフィルター(ラグフィルター)に 0.47µF と 470Ωで大きめの時定数を作ったラグリードフィルター回路を使っています。