UHFのVCOとリップルフィルター回路です。
もう15年以上前の業務用の無線機のVCOですが、UHF帯域ですと、ともすると安定に発振・増幅させるために1つのトランジスタに数10mAも電流を流して使うことも多いので、VCOは結構電流を食うものですが、この回路はバッファアンプを直流的にはシリーズに接続して電流を1本分でまかなっている省電流に工夫された回路です。
 発振部はクラップ発振回路でバリキャップを2本並列にしていますが、コイルのQを高めるために High-C の同調回路を構成しているようです。電源はおきまりのリップルフィルターですが、簡単で効果の高い回路です。
 電源のデカップリングコンデンサーが 0.001µFと 300PFをパラに使っているのは、UHF帯域でのインピーダンスが 300PFが効くことを狙っているようですね。