
R-599の メーター表示と AGC 回路です。
回路自体は簡潔で、終段のコレクタから33pFのコンデンサーでピックアップした信号をダイオードの倍電圧整流したものをトランジスタに繋げています。検波ダイオードのGND側には半固定抵抗でバイアスをかけ、微小な信号でも検波し始めるようにSメーターの感度調整も兼ねた半固定抵抗があります。2つのトランジスターの後段はエミッターフォロワーで電流増幅してメーターを振らせていますが、ベースの電位を変えることでコレクタ電流を変え、AGCの電圧を制御する RF ゲインコントロールのボリュームがついています。 AGC回路はIF出力段のベース電圧を変えるだけでなく、その前段の IF増幅の TA7045M に接続され、10kΩを経て高周波増幅段に繋がっています。 1段目のトランジスターのコレクタとGND間には 0.04uFのコンデンサーと1uF と4.7kΩのGNDへの時定数で動作していますが、AM受信モードによって4.7kΩをショートして時定数を増やしたり、さらにAGCの SLOWモード時には 4.7uFと4.7kΩの時定数がスイッチで追加されるようになっています。