
MUSIC MAN というブランドの、真空管を使ったファイナルとトランス出力で、ドライブはトランジスタとオペアンプという近代的な設計のギターアンプの回路図です。
6CA7という5極管はよく使われたもので、円柱形の本体にGTソケットになったちょっと近代的な真空管でした。この真空管の第1ゲートを定電圧駆動してカソード側をトランジスタで変化させてドライブするという一風変わったドライブ方法をとっています。しかも入力をOP-AMPで反転させてプッシュプルにするなどよく考えられた回路です。帰還は真空管アンプと同じようにトランスの出力側から入力に抵抗でフィードバックしていますので、周波数特性は良好でかつ歪み率や真空管独特の歪み音がギターアンプには適した構成ではなかったかと思います。電源電圧は700Vと350Vを切り替えて2種類の出力で使えるようになっていました。