
Nakamichi のポータブルカセットデッキ DT550 のメーターアンプの回路です。大学生の頃バイトでお金を貯めて買った、とてつもなく重いポータブルのカセットデッキでした。単1電池8本を使ってナマ録が出来るという代物で、ナマ録よりも友人の家に出かけ、レコードをカセットにダビングするのに便利でした。一応当時のスペックで17KHzまで録再できるのはあまり多くなかったですね。ステレオマイクにもう1本マイク入力が付いていました。中身は電池で12Vを確保しただけに留まらず、DC/DCコンバーターでシステム電源は17Vを供給されています。メーターアンプは直結の2段アンプですが、アンプを通した信号をダイオードで検波していますが、直流出力からツェナーダイオードで入力トランジスタのベースにバイパスするラインがあり、直流帰還をかけて最大レベルを抑制するような働きをしているかと考えられます。
メーター出力へは半固定抵抗の調整抵抗のラインと平行にコンデンサーが入れられ、メーターの機械的反応の遅さをコンデンサーで補助しているように見受けられます。この回路の出力は音声ラインのリミッター回路にも利用されています。