JR-599の安定化電源の回路です。トランスで両波整流された DC14Vか、外部 DC +13.5Vにて動作し、オーディオパワーアンプ以外、JR-599のほとんどの電源をまかなっています。VFOにもこの電源を使用していますが、最近の定電圧ICと違って内部のゲインが余り大きくないので、雑音も少ないものと思われます。回路はいたってシンプルでエミッタを共通にした Q3.Q4の差動回路でツェナーで作る基本電圧の6Vと出力から抵抗で分圧してボリュームで調整する比較電圧を比べて、Q2をドライブし、出力用の 2SA537をコントロールしています。感覚的には 0.1uF位のコンデンサーを随所に入れたい感じもしますが、当時のセラミックコンデンサーは大容量のものはバカでかかったので、コストや大きさを考慮して省けるだけ省いたのかも知れません。