
TRIO R-599 の IF検波回路です。3.395MHz のIF周波数をAM/SSB 用の検波ドライブ用トランジスタとその後段にFM検波用の増幅用トランジスタを使ったシンプルな回路です。SSBは典型的なダイオードを使ったリング型復調器で外部からキャリアを注入したポイントを半固定抵抗で合わせ込むようになっています。AM復調はダイオードの片側検波ですが、ノイズリミッタ用にダイオード1本でANL回路を構成しています。FM検波は検波コイルがやや複雑なレシオ検波となっていますが、AM成分の除去に有利な方式です。この検波回路段の前にはTA7045Mという増幅用ICを使っています。
近年IC化になってしまったAMやFM検波ですが、オーソドックスな回路構成は大変参考になります。