COM IC-780の電源回路です。OPアンプなどを駆動するための±9Vの電源ですが、車載用にDC+12Vからも使えるようにこの機種では DC/DCコンバーターがあり、マイナス15Vを得られていますので、この回路が有効に使えます。
特徴的な点はプラスの電源が 2SD1405を使って電流がとれるようにしてあるのに比べて、マイナスはあまり電流を流す必要がないので、2SD468で済しています。また、回路の簡素化を狙って差動トランジスターでプラスマイナスの中点電位を33kΩの抵抗で検出した電位と、GNDを差動トランジスタの両ベースに入れて±両電源が同じ電圧幅に安定化されるような回路になっています。
下側のプラス電源は 0.5Ωの抵抗とNPNトランジスターで電流制限がかかっており、Vbe = 0.7V とすると、0.7V÷0.5Ω =1.4A となり、電流が流れた場合ダーリントン接続された出力トランジスタのベースエミッター間をこのトランジスタ( 2SC2458)がショートして電流を制限する働きをします。
基準電圧の RD5.1Eはツェナーダイオードが 5V付近で一番温度変化が少ないことからよくこの電圧が使用されます。