
ICOM IC-756 のVCOユニットです。IF周波数が 69.0115MHzと高くとっているため、ローカル周波数のVCOとして広帯域にする必要があるため、3つのVCOを切り替えてVCOUnitとして構成しています。それぞれのVCOユニットは2SK508のゲート接地の発振器を使っており、ソース抵抗の部分をDC的にトランジスタで ON/OFFすることによってVCOを切り替えています。コイル部分だけを切り替えたりする場合と違って、最適なバリキャップ(可変容量ダイオード)を選択できますし、共振部分に不必要なスイッチによる抵抗成分がないため、発振のQを高くとることができますので、位相ノイズやスプリアスの点で有利な回路だと思います。電源にはリップルフィルターを使って電源ノイズを減らしています。