IC -756 のファンコントロール回路です。
 放熱器の冷却に使用する回路で、普段は動作しておらず、送信のTX8Vが入るとまず片方のトランジスタがONしてファンを初期回転させます。FANの回転初期はかなり電流が流れますので、56Ωの電流制限抵抗に220uFが並列に繋がって、回転初期はこの56Ωに関係なく大電流を流せるように工夫してあります。この初期の回路で電圧が発生しますと、サーミスターを通して両方のコントロールトランジスタ( 2SC4081)をONさせます。これはサーミスターの温度によって抵抗値が変わりますので、サーミスタの測定する温度が高いままですと、両方のトランジスタをONし続け、受信状態に戻ってTX8Vがなくなっても、温度の高いうちは10Ωの繋がったトランジスタもONし続けます。コントロールトランジスタのベースにかかる抵抗値が2つのトランジスタで変えており、右側のトランジスタは比較的高い電圧でないとONしないので、温度が高いうちはこちらもONしますが、冷えてくると56Ω側のみONして、さらに冷えると両方ともOFFして通常の状態に戻るように工夫されています。