秋月電子の 10Wデジタルアンプのはなし
秋月電子の 10Wデジタルアンプのはなしとは
1台600円でステレオ 10W で USBインターフェイスが付いているとのことで,ずっと前に買ったまま、スピーカー出力改造してそのまま放ってあったのを久しぶりに取り出して、ジャンク品をオークションで手に入れた BOSE業務用スピーカー( DS16S)の箱の中に組み込んで見ました。
このスピーカーは店舗などの広い場所に付けるためのハイインピーダンス(「100V/75V)という高い電圧でスピーカー出力を伝送するもので、昔の真空管時代の名残かも知れないのですが、中にトランスが入っていて、レベルを変えたり出来るスイッチが付いています。配線ターミナルがちょっと変わっていて、8Ωのところに間違えて 100V/75Vの信号を配線してしまうと,一発でスピーカーのボイスコイルが飛んでしまいます。
手に入れたスピーカーは、やはりボイスコイルが溶けて亡くなっていたので、代わりに FOSTEX P800Kという物をAMAZONで買い、ケースをすこし加工して付けました。
さて、肝心の USB パワーアンプですが、改造してスピーカーを繋ぐとどうもショボい音しか出ない...MAXにしても音が小さい、これは MACなので Windows でならプロパティで大きく出来るかも..と思いましたが、レベル的には同じでした。
それで、パワーアンプの資料を眺めてみると初段にオペアンプが入っていて、帰還抵抗と入力抵抗が同じ 20K が付いているのが標準なようで、ここを変えてやれば大きくなりそうと思い、パターンを追っかけてみるとありました。
上の写真で、黄色い枠のある場所の2つの抵抗 です。
私は半田付けされている抵抗の上に 820Ωを重ね半田付けしましたが、もうすこし大きい値 2.2kΩぐらいのほうが、その後使って見た感じでは、ちょうど良いみたいでした。
アンプを 5Vで動かすと 無信号でも 400mAぐらい流れますので、ノートPCではドライブ出来ないかもしれませんね。実は電源用の穴(写真の右下 R025とある抵抗のしたに並んでいる穴、上がGND したが Vdd)ですが、この基板には 5Vの安定化電源が載っているので、この端子に 12Vぐらいを駆けると、電流が減り、パワーも余裕を持って出せるみたいです。元々パワーアンプ用の ICは 12V動作標準なので、問題無いようですね。USBからの電源をショットキーバリアダイオードでここに持ってくると、12Vかけなければ単体で動作できるし、電流が不足する場合は 12V 駆けてやればよいので、アダプタ端子として 12Vを出してみました。
LCHとのスピーカーとは 6.3φフォーンジャックで繋ぐようにして、RCH(AMP内蔵)は、さらに別のジャックを設け、挿すと内蔵アンプを切り話して、SPだけで使えるようにもしました。
さっそく Windowsで使うと、なかなかいい音です。元々密閉性が高く作ってあるので、ジャックのコネクタからの空気漏れも,ホットメルトなどで最小限にふさいでやると、低音も十分出ます。
MACでは最初こもったような音で、いまいちでしたが、Audio MIDI設定.APP でこのUSBデバイス「Speaker」を開いて、 48KHz 24Bit に設定すれば大丈夫でした。
今は Amazon Prime MUSIC 掛け放題で ,なかなかの BGM マシンになりました。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)