「世界一流エンジニアの思考法」を読んで
世界一流エンジニアの思考法 とは、この本なのですが、
読んでまず感じたのは、
1)これは主にソフトウェアエンジニアの話だということ。
2)それも、マイクロソフトのアメリカでの話
3)プログラマーと言わないで、エンジニアというのが??
4)筆者と一流エンジニアとの比較で筆者が変わっていく、身につけたこと。
などですが、ソフトウェアエンジニアでなくても参考になりそうなのは
A) 納期は決めない(例外はある)完璧な物を出す。
納期に迫られてなんとか要求仕様を入れ込んだが、納期優先で完璧でないまま出してしまう。なんてことは、よくある話で最近のダイハツ社検査不正などは、納期優先・お客の安全より上司の圧力に屈してしまう日本的な?いや非正規が増えて「どうせいずれ切られるから...的な愛社精神が薄くなる」「技術に真剣より、明日の生活費優先」なんかですかね?
B) 失敗してもOKの社風
だいたい、新しい事をやろうと思えば失敗する確率は増えるし、出来ないかも知れない。それで、だれも新しい事をやらないで既存の技術ですごしていれば、失敗しないけど進歩しない。失敗しても「そうするとダメなことが分かった、ありがとう」ってみんな思ってくれる...日本じゃどうですかね?
C) 気軽に質問できる職場、「分からない」と率直に
「分からないから、調べて連絡するよ」はしない。回答来るまでのその間に分かっている人にどんどん聞いて解決すべき。聞かれた人も直ぐに答えられなければ「分からない」でOK。
D) エンジニアは個人事業主?
「コードを書かない」、「技術が分からない」人が上に立って分業を指示して、その指示どおりにまとめ上げる。「こうすれば、簡単」「こっちのやり方が早い」「最新のデバイスはこっち」などエンジニアが個人事業主のように認められ、創意工夫できて、意見が通るしくみが必要。リーダーはエンジニアが困っていることを見つけて改善してやる。働きやすいようにするための上司になるべき。
*本にも書いてあったが、日本のエンジニアを育てる環境が画一的で、「技術が分からない人に対して、技術を身につけさせる」のでなく、画一的な「だれでもそこそこ来る仕事」にして分け与えるようなしくみで、すぐれたエンジニアを育成するしくみがなかった。エンジニア・プログラマは人手をかかればすむような、安価な人材と鳴ってしまった感があります。大手の企業は「下請けまるなげ」で自社技術が衰え、空白の30年が過ぎてしまったのかなと思います。私の若い頃は怖いけどバリバリの技術者部長がいたけどなぁ