最近のアマチュア機のはなし
最近のアマチュア機のはなし
最近のアマチュア機は、どんなデバイスを使っているのだろうと思って、ICOM IC-7610 の回路図を探してみた。
受信はダイレクトサンプリングといって、バンドパスフィルターである程度分割した信号を増幅して、直接 FPGAに入れているようだ。
最近のSDR受信機と一緒。でも増幅器にちゃんとプシュプルのトランジスタ使ってベース接地という渋い回路だった。やっぱり小信号ノイズに対してはディスクリート部品が大事だと思っているようだ。まあ 50MHzまでならダイレクトサンプリングでも大丈夫かな。
次に、送信部はどうだろうと思って見てみると、見覚えのあるデバイスばかり。
終段のRD100HFFは三菱のセラミックパッケージのやつだけど、RD15やその前の RD06は TO220 パッケージですが、ケースがソースなので放熱には有利で使いやすい。仕事で高周波治療器のアンプでこれらで設計していたけど、そろそろ TO-220 パケージは廃番になるとの情報で使えなくなった。ICOMさんあたりは在庫豊富に持っているのでしょう。ちょっと将来的に不安ですが...
で、それなら将来はどうするの?と言う訳で、この間実験しました。SMD トランジスター
使える品種は少ないです。やっぱり三菱、業務用無線用です。
6Wクラスは RD08MUS2 527MHz 7.5W しかし Vdd 7.2V モービル用
その上は
12W クラス RD12MVP1 175MHz 10W これも 7.2V 用
35W クラス RD35HUP2 175MHz 35W 12V これは 放熱のしかたが大変。裏返して頭をヒートシンクにつけるので、ちゃんと放熱できるか心配。
結局、ファイナル向けは RD12MVP1 プッシュプル がイイみたい。このチップはデバイスのトップ(部品面の頭)がソース電極となって取り付け面のソースと同電位なので、ヒートシンクに付けやすい。それで、以下写真のように別基板に実装したのを反転してネジ止め、半田付けしました。アマチュア 10W機だったらこれでいけますね。 CW で 25W出ました。
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