BOSE 802-E ACTIVE EQUALIZER のはなし
2023年 あけましておめでとうございます お屠蘇が入った午後に書いています。
BOSE 802-E ACTIVE EQUALIZER とは
BOSE の PAスピーカーである 802 はフルレンジの11.5cm口径のユニットを8本使っているスピーカーです。
私の持っている 101MM というスピーカーはこのスピーカーユニット1本で構成され、専用の1705というアンプはこの口径に合わせたイコライザーを持っていて、スイッチを入れると低音が豊かになったり、高音が前に出てくるような感じであった。
この 802も普通では口径の小さいユニットなので、パワーを入れても低音が出ないし、高音もツィーターがないのでそこそこだと思われる。箱が大型なので低音を出すには有利かも知れないが、このスピーカーにも専用のイコライザユニットがあり、アンプの手前で超低音ユニット用の低音出力と、この802用の中・高音出力の2つを持つデバイダー型のものが 802-C というユニット。
今回入手したのが、このスピーカー単体の低音・高音をイコライジングして使うための 802-E というもの。動作も問題なく動いているが、802のスピーカーを持っているわけではないので、鳴らすことはできない。それで、オシロと信号発生器で周波数特性をとってみた。
入力レベルによって周波数特性を変えているかと思い、小信号 0.1V 程度と 1V程度で特性をとってみたが、変わらなかったので、純粋にイコライジングだけかと思われる、以下がその特性。
55Hzぐらいにピークがあり、低域を6dB程度上げているのと同時に、無駄に入力過大にならないようパワーが出ない30Hz以下をカットしているのは PA 的だと思う。また、高域は 16KHz程度まで徐々に上げているので、高音の出方もよくなっているのではないかと思われる。
この802というスピーカーの弟分に 402というユニット4本使ったスピーカーがあるが、これの修理をした際、面白いなと思ったのは4本のうち2本をシリーズにしたものをパラにして1本分と同じインピーダンスにしている点だ。しかもシリーズにするスピーカーが1本飛ばしで、位相も変えていたので、どうやらそのあたりもノウハウがあるのではないかと思う。
この802のスピーカーもジャンクでいいから是非内部配線をみてみたいと感じた。オークションでも3〜4万するので、ちょっとためらうし家に置く場所がないのが1番の問題だな。
本年もよろしくお願いします。
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