2022 1月 今月のトラ技(2月号)を読んで
今回はトラ技の記事から
特集はパワーエレで、SiC や GaN の記事もあるが、今回はコンデンサーです。
P144にある「直流バイアス付きコンデンサ容量計」の記事ですが、4回目で製作記事は終わりさまざまなコンデンサのバイアス特性を調べています。積層セラミックコンデンサーなどは、電圧をかけない時とかけた時では容量が変わるという事は記事などで理解していたが、実測のデーターを見るのは初めてでした。積層セラミックコンデンサの出始めに「容量の多きいやつは十分大きな容量にしないと使えない」などと経験から分かっており、中華製のDC/DCなど多用しているのを見るとちょっと心配でしたが、今回の記事で概要がわかりました。
詳細な記事は「トラ技2022年2月号」を見て頂くとして、自分でもチェックしてみようと手持ちの容量計と電源を使って、測定してみました。電圧をかけるので、容量計と直列に 10uF 程度のコンデンサーと対象のC,電圧は 1MΩ の抵抗やインダクタで影響の出ないようにして測定してみました。下がその写真。
最初に 中華コンデンサキットの中のセラミックコンデンサー 1nF/50V
1V ... 1n ,10V ...1n ,20V...1n と結構優秀です。
それでは 0.1uF/50V ( 100nF 写真の右上茶色いやつ) はと
1V... 84n ,10V...51n ,20V ... 25n と結構減りますね。
同じシリーズで 10uF/50V は
1V ... 8.7uF,10V...4.5uF ,20V...2.3uF 全然ダメですね
(この時は直列のコンデンサーに100uF/35Vの電解コンを並列にしました)
よく使う 青色(写真右下)の 0.1uF/50V( 100nF)は
1V ... 110n ,10V...60n ,20V...36n とこれも結構減ります。
それではと、フィルムコンデンサー0.47uF/50Vを測ってみました。写真中央
1V...0.45u ,10V ... 0.42u ,20V...0.36u と善戦しています
最後にオーディオ用のフィルムコンデンサー0.1uF/50V (写真接続中)
1V... 0.087u ,10V..0.078u ,20V 0.058u
概して積層したものは電圧をかけると減る傾向が大きいが、記事では昔の単板セラミックコンデンサーの優秀さが記載されていました。
電圧の低いところや、十分な余裕を持たせた設計が必要ですね。
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