今月のトラ技
今月号2021年11月号のトラ技はアナログとRF観点からの特集で、最近感じている「デジタルってもうRFじゃない?」の現実を明らかにしているようです。
1)昔のデジタルはいわゆる TTL って動作はだいたい最高 10MHz 、特に早くて25MHzぐらいが限界。
私の使っていたマイコン Z-80 なんかはクロックが 8MHzだったので、特に高周波的に気にすることはありませんでした。
10MHzって波長でみると30mなので、回路上1/4λなんて気にしなくてもいいし、そんなに長いパターンは使わなかった。
2) ところが、最近のCPUは組み込みでも 1GHzなんてのがあるし、メモリアクセスクロックも数百MHzって出ています。
そういえば、メモリのバスパターン配線に「長さを揃えろ!」って MPEG2 デコード LSIのころから言われてきました。
1GHzでは波長は 30cmで 1/4λでは7.5cm なので、ちょっとした配線では遅延が問題になってきているようです。
3) そして最近驚いているのは、自動車レーダーに使う 28GHz あたりの信号発生・受信LSIがワンチップなこと
まさにチップの中なら、数十GHZでも動作出来る時代なのですね。
今月号の 第1部、第2部はそんな最近のアナログ技術の入門には良いかと思います。
*LPFの例では、判りやすいけど 初心者には「パーターンの幅が細すぎたー」とか「GNDスルーホールないと特性悪化」なんて
例のほうが、実際にありそうでいいかと思った。
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