ALL JFET Mic AMP のはなし
大分前に基板をつくったまま、実装をはじめて抵抗(15KΩ)が足りなくて頓挫していた基板をようやく動作させました。
元々は 無線と実験 2016年4月号の記事にあった フィデリックスという会社が作った特注のマイクアンプ MA8の回路から起こした物です。
マイクアンプ用なので、ファンタム電源の 48Vの供給回路が特種だったのですが、残念ながら今回この電源部は省略して(後付できるから)メインの全段JFET 構成のプリアンプ部を再現しました。というのもこのアンプの前段のデュアル FET 2SK389の入手が難しく、オークションでジャンクのシグマポータブルミキサーから外して再現できた貴重な回路です。
組み上がって、ゲインを100倍ぐらいにして特性を取りました。出力波形が14V P-P ぐらいまで綺麗に出ているので、ゲインを変化させるとなぜか 10倍ぐらいにゲインを減らしていくと波形が歪んでふらふらするのです。主にマイクアンプ用途のためあまり低いゲインでは高域で発振するようで、オシロのスペアナモードで見たら6MHzぐらいで発振していました。
全体のゲインコントロールを変えて、100倍程度までは大丈夫のようなので、これで歪み測定などしてみるつもりです。
この基板は API500 という規格に合うような基板サイズです。
今回はこの辺まで...
| 固定リンク
「アナログ」カテゴリの記事
- 真空管のはなし(2024.05.21)
- パワーアンプ RAMSA WP-1200A の修理(2023.08.06)
- BOSE Power AMP 1701 の修理の話(2023.07.15)
- BOSE 802-E ACTIVE EQUALIZER のはなし(2023.01.01)
- 大型 7セグ LEDの表示のはなし(2022.12.29)
コメント