カセットデッキのはなし
カセットデッキのはなしとは
昔 学生時代に、バイトしたお金を貯めて当時でも結構高かった Nakamichi のポータブルカセットデッキ 550 ってのを使っていました。
単1電池8本?ぐらい入れて、野外で録音できるというものだったけど、当時はレコードからのダビングで結構楽しんでいました。あまり持ち歩く機会は無かったのですが、ステレオLRに加え、センター用のマイク入力があるのが特徴でしたが、この機能をあまり使うことはありませんでした。
ヤマハの当時薄型のヘッドホンで聴くと結構いい音だったので、就職してからも愛用していましたが、CDの時代になり、あまり使わなくなって友人に貸したまま、行方不明になっていました。
ところが、最近オークションで結構出品があり、また使って見ようかと思いましたが、同じデッキよりはまだ使ってみたことのない据え置きのやつを手に入れようと、Nakamichi 700 とか狙ってみたのですが、落札価格が結構高めで、ちょっと難有りの Nakamichi 600 というちょっとパネルを傾斜させた、変わったタイプを手に入れました。
このデッキはヘッドホン端子が無く、入出力ともラインレベルのみで、随分割り切った仕様だなと思いました。しかしながら、トーン発生機能や、テープの種類やイコライザの切り替え毎に調整半固定があるなど、結構マニアックな機能があり、標準テープがあれば再調整も出来そうでしたが、とりあえず録再でのレベル合わせや走行スピードの調整などして、昔録ったカセットを鳴らしてみました。
大きなスピーカーはアンプを繋ぐのが面倒なので、 Bose の SoundLink Mini という Bluetooth にも対応したモバイルスピーカの Line入力に繋いで聞いてみました。が結構いい音なんです。もう年を取って高音域が初めから聞こえないのがいいのか、耳にやさしく、それでいて低音がしっかり出て、仕事しながら聞くにはちょうどいいです。
同じ曲を iTune で Bluetooth 接続して聴いてもいまいちうるさいんですね。何故かなとおもって色々調べると、やはりカセットの方が 20KHz以上の聞こえない帯域でも少しは出ているみたいですね。 96KHz サンプリングの AD/DA ユニットで同じ曲のスペクトラム分布を測ってみたのが、次のグラフです。
赤色が 普通の USB-DAC出力で20KHz以上がスパッと落ちています。しかしながらカセットデッキの方(緑色)はそれより上側になにやらノイズっぽいですが出ています。カセットの録音時のバイアス周波数の関係で出ているかもしてませんが、最近の高級CDのようにスパッと切った上側の周波数に別に雑音成分を加え、なだらかな周波数スペクトラムにしている機種もあるほどで、このあたりも「昔のレコードの方が音がいい、デジタルはいまいち」っと言っている人たちの理由の1つでしょうか?
でもこのカセットデッキってオートリバースでないので、片道 23分で止まってしまい、デッキの所まで行って裏返して再生しなければならないので、ちょっと BGM で聞くには面倒くさいのです。
もうちょっとグレードアップしようかと、中の基板の電解コンデンサーでも交換しようと容量を測ってみると、全く劣化していないのです。ちょっとサイズ大きめで、使っている電圧も 18V とか 35V とか余裕のある値を使っているせいでしょうか。結局何も変えるところがなかったので、昔はお金をかけて余裕ある長寿命設計してたんですね。
でもこのカセットデッキってオートリバースでないので、片道 23分で止まってしまい、デッキの所まで行って裏返して再生しなければならないので、ちょっと BGM で聞くには面倒くさいのです。
もうちょっとグレードアップしようかと、中の基板の電解コンデンサーでも交換しようと容量を測ってみると、全く劣化していないのです。ちょっとサイズ大きめで、使っている電圧も 18V とか 35V とか余裕のある値を使っているせいでしょうか。結局何も変えるところがなかったので、昔はお金をかけて余裕ある長寿命設計してたんですね。
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