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2015年2月 9日 (月)

余裕がありすぎて発熱---のはなし

余裕がありすぎて発熱とは

 これは DC/DCコンバータの話です。
今回使った DC/DCコンバーターは 12W タイプの 5Vのものと±12Vのものですが、5Vのほうは実際使うのは 300mA に対して 5V-2.4A と余裕を持っているので、全然大丈夫と思って使っていると、結構熱いのです。電流はわずか 13%程度なので、余裕はあるし、カタログには効率 84% とあるので、問題無いはずなのに---何故?
 と悩んでいました。もう1つの ±12Vは直列にして 24Vで使っており、0.5A定格に 0.1A程度なので、こちらも 20%のはず。---けれど、こっちのほうが熱くないのです。
 基板に 74AHCxxxを3個使っているから、かなり電流が流れているのか...と調べても結局 300mA 程度しか流れていませんでした。
 そこで、DC/DCコンバーターのデーターシートを見ると、まずは冷たい方の±12Vは
20150209_171054
入力 24Vで使うと 20%では効率約75%なので
24V x 0.1A = 2.4W
2.4W ÷ 0.75  X 0.25 = 0.8 W
の発熱になると思います。
一方 5Vのほうは
20150209_171037
12.5%の電流の場合は、約 50% !
5V x 0.3A = 1.5W なので
1.5W ÷ 0.5 x 0.5 = 1.5 W
の発熱になります。
倍の0.6Aぐらいでは 5V x 0.6A = 3W 効率は 70%として
3W ÷ 0.7 x 0.3 = 1.3 W と 0.3A より発熱が少ないのです。
余裕があるから大丈夫のはず...でなくて、やっぱりちゃんと使用電流に合わせたものを選ばないと、どこかで偏りがでるのですね。
DC/DCコンバーターは、使用電流値と効率をチェックしましょう!

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