TA7310 応用回路追加
Schematics に TA7310の内部回路と応用回路を追加しました。
TA7310は東芝製シングルラインの 9ピンアナログICで、かつて開発した FM/AM/SSBの CBトランシーバーに多用しました。今回は VCO 関連と、SSB変調・復調の回路です。
まずは内部構成から
最初の1〜3ピンは主に発振回路に使われます。1Pinにトランジスタのベースと2Pinにエミッタが出ています。ここでコンデンサーをつけて、コルピッツ発振回路などを構成します。3ピンはその出力に使われますね。4ピンはミキサの入力で、1Pinの発信信号や、入力された信号がC1のコンデンサーで混合されて、6ピンに出てきます。6ピンはlコレクタなので、電源からコイル負荷か、560Ω程度の抵抗負荷で使われます。
そして7ピンは独立した増幅回路の入力で、6ピンと同じような出力形式で8ピンに出力されます。
5ピンはGND9ピンは電源で 9V 程度を使います。発振回路を構成する場合は、インダクターで電源をデカップリングすると良いかと思います。
下記に応用回路を載せます。
上側はVCO 段とPLLICへの出力9Pinに周波数変換するためのミキサー回路です。
下側はSSBのキャリア発振回路を水晶で行っています。実際はダイオードスイッチで AM/USB/LSBの周波数をシフトさせていますが、今回は簡素化のため1周波数のみとしました。
4ピンは受信時には SSBIF (11.273MHz)のIF増幅した信号がコイルを介して入力されます。TX時には送信用の変調信号が入力され、AM To GND 端子を GNDに落とすと、キャリアサプレッションが崩れて AM信号になります。
6Pinからは送信用のSSBRF信号、9ピンからは RX時の音声信号が出力されます。
音声信号を扱う場合には、電源に10uF程度の電解コンデンサーが必要になります。
TA7310は東芝製シングルラインの 9ピンアナログICで、かつて開発した FM/AM/SSBの CBトランシーバーに多用しました。今回は VCO 関連と、SSB変調・復調の回路です。
まずは内部構成から

最初の1〜3ピンは主に発振回路に使われます。1Pinにトランジスタのベースと2Pinにエミッタが出ています。ここでコンデンサーをつけて、コルピッツ発振回路などを構成します。3ピンはその出力に使われますね。4ピンはミキサの入力で、1Pinの発信信号や、入力された信号がC1のコンデンサーで混合されて、6ピンに出てきます。6ピンはlコレクタなので、電源からコイル負荷か、560Ω程度の抵抗負荷で使われます。
そして7ピンは独立した増幅回路の入力で、6ピンと同じような出力形式で8ピンに出力されます。
5ピンはGND9ピンは電源で 9V 程度を使います。発振回路を構成する場合は、インダクターで電源をデカップリングすると良いかと思います。
下記に応用回路を載せます。
上側はVCO 段とPLLICへの出力9Pinに周波数変換するためのミキサー回路です。
下側はSSBのキャリア発振回路を水晶で行っています。実際はダイオードスイッチで AM/USB/LSBの周波数をシフトさせていますが、今回は簡素化のため1周波数のみとしました。
4ピンは受信時には SSBIF (11.273MHz)のIF増幅した信号がコイルを介して入力されます。TX時には送信用の変調信号が入力され、AM To GND 端子を GNDに落とすと、キャリアサプレッションが崩れて AM信号になります。
6Pinからは送信用のSSBRF信号、9ピンからは RX時の音声信号が出力されます。
音声信号を扱う場合には、電源に10uF程度の電解コンデンサーが必要になります。

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コメント
お世話になります。
プロエンジニアの観点で多数の記事があり、とても参考になります。
このicで少し実験をしてみようと決めました。
多謝
投稿: takinx | 2017年7月11日 (火) 08時49分