突入電流のはなし2
突入電流のはなし2 は対策法の実験です。
まずは前回の復習です。
C1に1000uFで実験するとピークには 10A以上の電流が流れました。これは 1000uFを短期間に充電するための電流で、
C1に1000uFで実験するとピークには 10A以上の電流が流れました。これは 1000uFを短期間に充電するための電流で、
この場合 1000uF で 5Vを蓄えるには、
(1/2) x 0.001F x (5Vx 5V ) = 0.0125 J
(1/2) x 0.001F x (5Vx 5V ) = 0.0125 J
J = W x Sなので、 5V を 200uS で充電するには、
0.0125J ÷ ( 0.2mS x 5 V ) = 12.5A
充電電流は平均化しても10A以上流れるのです。
0.0125J ÷ ( 0.2mS x 5 V ) = 12.5A
充電電流は平均化しても10A以上流れるのです。
対策の実験
そして、今回対策してみた回路がこちら。
まずは直列にコイルを挿入してみました。
結果は下の波形ですが、ピークは初期よりも600uS程度遅くなり、最大値も8A程度に緩和されましたが、まだまだ足りないようです。もう少し大きな値でないと効果は判りませんが、手持ちがなかったのでこの実験はここまで。
そして、今回対策してみた回路がこちら。
まずは直列にコイルを挿入してみました。
結果は下の波形ですが、ピークは初期よりも600uS程度遅くなり、最大値も8A程度に緩和されましたが、まだまだ足りないようです。もう少し大きな値でないと効果は判りませんが、手持ちがなかったのでこの実験はここまで。
次に抵抗で電流制限。
前回説明したように後で、リレーでショートすれば良いので、今回は 5Ω で実験してみました。以下がその波形。
縦軸が1/4 、横軸が10倍になっていますので注意願います。
ピーク電流は1A
これは 5V ÷ 5Ω なので、制限される電流は 1A となりますね。
そして充電時間は約10mS となり、ON遅延時間が 10mS程度のリレーを使えば十分なことが判ります。
通常の電流が小さければ抵抗だけでも良いのですが、5Ωを使えば電圧降下を 0.5Vとしても流せる電流は 100mA 程度となります。その場合は抵抗での電力損失は
0.5V x 0.1A = 0.05W ... 50mW ですが、
瞬間的なピーク電流は 1A 流れますので、ピーク電流を流せるものか、0.5W 程度の十分余裕を持った抵抗にします。
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