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2012年4月25日 (水)

「 データーシートを読もう」のはなし

「 データーシートを読もう」とは
 データーシートは部品を使う上で重要な電源電圧の絶対最大値や、最大出力電流などを読んで、設計上満足な値が出るか検討する重要な資料です。ですから、まず最大定格の表は外せませんね。

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そして代表的電気特性で、通常殿くらいの電源電圧をかけて使っているか、オペアンプだったら出力はどのくらいHighとLowで振れるか、どのくらい電流が流せるか...
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などいろいろチェックする項目が多いので、特に英文のデーターシートだったら、ちょっと大変ですね。
早くチェックして、出来ればすぐにでも終わりたい...と思ってしまいます。
例に挙げたのは単電源オペアンプの LM358 のデーターシートですが、色々あるデーターの図表を飛ばして、終盤にある楽しい資料を是非チェックしてみて下さい。
ハード的には
海外のデーターシートには結構具体的な回路例がついているのです。
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 例えば、右図は出力電流がこのオペアンプでは足りないなーと思った時に使える、出力にエミッターフォロワーをつけた Power AMP の回路図です。具体的な抵抗値もあるので、参考になりますね。しかしながらあくまで回路例なので、どのくらいのトランジスターを使えばどのくらい流せるかは、自分で考えなくてはなりません。そんな点も勉強になっていいでしょう。
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 次は電流を測定する回路です。V0 =1V/1A とありますから、1Aで 1V出ると分かります。電流検出抵抗は 0.1Ωなので、10Vで10A流すと 0.1Ω x 10A = 1V ... 1V x 10A = 10W となり電流検出抵抗は 10W 必要になるってのは、自分で計算しなければなりません。
 そんなわけで、是非データーシートは最後まで見てやって下さい。
下の図は TL072のデーターシートからですが、中には内部回路が載っている場合があります。ここまで見てくると、「なんだエミッターに64Ωで、出力に128Ωが入っているんじゃぁ負荷は抵抗値を高くしないとまずいなぁ」と気がつくこともあります。
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