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2012年1月 5日 (木)

高耐圧セラミックコンデンサーのはなし

高耐圧セラミックコンデンサーとは
 高周波で使えて、高出力のデバイスの出力カップリングやマッチング調整、電源やバイアスのデカップリング等高周波で特性の良い積層セラミックコンデンサーが使われますが、高い電圧や電力レベルの高い場所ではコンデンサーの損失による発熱や、高周波電圧に帯する耐圧が必要になってきます。
ハード的には
 Hv_cap
 右の図は TDK の積層セラミックコンデンサー C シリーズの静電容量に帯する耐圧と左図の表です。温度特性の良い CH 特性は250Vまでなら100PF程度まで 1608で使えますが、630Vのものは 0.01µFで4532サイズになります。
他には XR5/XR7であれば 1µFまで450V耐圧がありますので、精密なマッチングの場所でなければ使えそうです。
 表の ATC は American Technical Ceramic Corp. のコンデンサーで、手半田で実装出来る電極の強度が高いセラミックコンデンサー 100A/100Bなどが有名です。容量的には 100A で 100PF以下、 100Bで1000pF以下がよく使われますが、高い周波数でマッチングをとるための調整用コンデンサーとしてや、終段の高電圧部分のデカップリング等使われています。サイズとともに様々な電極がラインナップされ、数個をまとめて電極につけたものも販売されています。
ソフト的には
 コンデンサーの周波数特性のはなしにあるように、コンデンサーは容量によって周波数特性が異なり、低い周波数でインピーダンスを低くするには大容量のコンデンサーが必要です。しかしながら高誘電率で耐圧が低いコンデンサーでは電圧をかけた時に容量が減ってしまいますので、その点注意が必要です。

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