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2012年1月26日 (木)

1チップAMラジオ回路図追加

SCHEMATICSにワンチップAMラジオICの UTC7642 の回路図を内部回路も含めて記載しました。
UTC7642は TO-92 のパッケージに3端子のAMラジオの機能を詰め込んだICです。IC内部には10個のトランジスタが使われていますが、実際に増幅に関与しているのは6個でその他(黄色い背景の部分)はバイアス電圧を作るために使われています。3端子ではGNDと入力・出力で終わってしまい、電源端子が使えないので、このICは出力端子が電源端子を兼用しています。ここには 0.15µF という比較的大きなコンデンサーと電源からの1kΩを使ってAMラジオ周波数の500KHz〜 1600kHzはインピーダンスが低くして、かつ音声周波数に対しては高めなインピーダンスを持つようにしています。さらにこの出力端子から入力端子へ 100kΩの抵抗を経て 0.01µFでデカップリングして入力に直流帰還されます。これが AGC電圧となって強入力に対して飽和して歪むのを防いでいます。出力は1石で増幅してもう1石でエミッタフォロアで電流増幅してスピーカーを鳴らします。この回路が 1.5Vで動作するのですが、そんな低電圧で動作出来るのもトランジスタを使ったバイアス回路のなせる技でしょうか?
 秋月電子でこのICを買って来たので、また機会を見て作ってみたいと思います。Am_radio

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