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2011年12月 1日 (木)

現物から学ぶこと

現物から学ぶこととは
 トラブル対策の最大の経験は、やっぱり失敗することではないでしょうか?MWE2011を今日見てきて、学生展示などを見ながら、自分の経験してきた過程を省みて改めて考えると、最大の収穫は現物を触って作って失敗出来たことではないかなと改めて思ってしまいます。
 今どきの業務はあまりにも失敗しないためにシュミレーションしたり、用意周到で、冒険をしない...もしくは失敗することが許されない(昔だってそうだったと思うのですが...)環境・プレッシャーがあるのでしょうか?
ハード的には
 初めてケミコンを爆発させたのは中学3年生の頃でした。まだ真空管の受信機を作っていて、電源リップルがあるからとローカル発信器の電源に、コンデンサーを追加したときに誤って逆に繋いだ時でした。爆発というより内容液がプシューと音を立てて飛び出した程度でしたが、初めて感電した時と同じくらいドキドキしたのを覚えています。そんな経験で高校生の頃はいらなくなったケミコン 100uF/6.3Vなどを、わざと12V位を逆接してかけて爆竹のように爆発させて遊んだりしてました。最近のケミコンは防爆品なので、そんなことも出来ませんね... なんかケミコンがバカに熱を持ってるから調べたら逆接だった..ってことが最近ありましたね。
 電線の電流容量もそうですね、初めてニッカドバッテリーを使った時にふとした弾みで12Vくらいに接続したニッカドの両端を、みの虫クリップがついた実験ケーブルが触ってショートしたとき...電線が加熱して被服が溶けて、芯線が赤くむき出しになって露出しました。当時はニッカド以外では数10アンペア流せる電源なんて無かったので、びっくりしましたね。
 仕事についてからも色々ありました。初めてのBGAのICの基板設計でパターン引き回しを完璧に行い、試作で基板を作ったら、なんとそこら中電源ショートで動かない。よく調べたらBGAの端子番号の見方が裏面から見た配置なのに、CADへの部品登録でそのまま登録したので表裏が逆でした。納期が間に合わないし、いまさら...と悩みましたが、部品面とパターン面の交換を基板屋さんに依頼し、再試作してなんとかしのげました。試作実験だから良かったのですが、もちろんゲートICなどはずべて逆になるので、手で曲げて表裏反対にして手実装。なんとかソフト屋さんに渡せる試作機としては出来たけどハラハラものでした。もうあれから2度と表裏は間違えません。(BGAについては..?)
ソフト的には
 最近はシュミレーターがあったり、理論計算で特性をまず予測して作ることが普通になって、なかなか若い頃から半田ごてで火傷したり、感電したり、高価なトランジスタを一瞬で昇天させて落ち込んだりしなくなりました。理路整然と説明する学生の姿は頼もしいですが、彼らが何か作って楽しんでいるのかな?とちょっと思ってしまいます。メカやソフトを駆使してロボットバトルをする高専の学生たちと比べると、高周波エンジニアはもうちょっと楽しめる(失敗出来る)ことがあるといいなと思ってしまいました。僕らの時代はラジオ製作があったり、アマチュア無線があったり、無線の世界は夢だったのになぁ...と 今は無線があたりまえになりすぎたのか、高度になりすぎたのか..
 ゲルマニウムラジオは今時部品が無くて作れないからショットキーバリアダイオードラジオでも作ってみたらどうかなぁ

PS . -------------------------------------------------------------------------
★★ MWE 2011 開催の ご案内 ★★ (No.10)
MWE 2011好評開催中!2日目も見どころ・聴きどころが満載です!!
【学生コンテスト開催!】
明日は会場内E205にて学生コンテスト2011を開催しております。
本年初の試みとなる学生コンテストでは、課題として
「高周波増幅器の設計・試作」に取り組んでおります。
会場内にて各校の設計・試作した高周波増幅器の測定を行なっておりますので
各校の成果を是非ご覧ください。

と MWE 案内にあったけど見当たらなかった... E205ブースが見当たらなかった
だれかご存知ですか?

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