許容差±0.05pFのセラコン
許容差±0.05pFのセラコンが 0402の大きさで TDKから量産になった。
写真にあるようにこの「Z-match TFSQ0402」という商品名の0402というのは 0.4mm x 0.2mmなので、老眼の私にはピンセットでもつかめないだろう。なぜこんなに小さいかというと、携帯機器で 2.4GHz や 5GHzの無線LANなどへの応用で、モジュールを小さくするためで、容量は 0.2pF〜 3pFと純粋に高周波マッチング回路につかうもので、耐圧も16Vなので、携帯機器・モジュール専用でしょう。薄膜技術で精度を上げ、許容差±0.05pFというのがすごいと思う。大量生産してもばらつきの少なく・安定した製品に仕上げるにはこのあたりの誤差が必要なのでしょう。特徴として、ハンダ面パッド近くに小さく素子があるようで、0402のケースは単なる実装用の取っ手であるようにみられる。
参考までに自己共振周波数[SRF]のグラフをあげておくが、0.5pFで 13.7GHzという普通のセラコンでは考えられない(パターンで作るしかない)高周波でのインダクタンスの少なさが光っている。
ソフト的には
冒頭に書いたが、試作基板でこのチップを使うのは至難の業でしょう。半田ごてで実装できるのかなぁ。ますますシュミレーションの重要性が高くなっていくのではないかと思うのですが、やっぱり半田ごてを使わなくなるのもどうかと思うのですね...
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