完成への努力について
完成への努力とは
仕事でもそうですが、要求された仕事を完了させた時に、「一応完了したが、これで本当に完成しているか」を時々考えませんか?。プリント基板のレイアウトでも、「バスライン間隔が所々そろっていないけれど、高速バスでないし繋がっているので問題ない」と考えるか、「もう1時間かけても、引き直して最短・等間隔で美しく引き直そう」と思うか...こだわりがある場合がありますね。「このラインを部品面にすれば、スルホールビアなしでいけるのに...どうしよう」なんて悩みも時々あります。
報告書でも
試作実験などで測定結果をレポートする際に、エクセルの表を打ち出して詳しいデーターを上司に出せばそれで良いのですが、「判りやすいようにグラフを追加しよう」なんて思って追加すると右図のようなデフォルトの表になります。(MAC EXEL 2008の場合)P1dBのパワーのくせに、ずいぶん変動しているんじゃないかと逆に心配されてしまうようなグラフですね。それに単位が入っていませんし、周波数軸の線がないので見にくい点があります。
次の図は上記の点を修正して直したものです。各軸に単位を入れて補助目盛り線も追加して判りやすい様にしました。各軸の線の色も濃くして軸がはっきり判るようにしました。グラフ線が1本だけなので右にあった線の説明も省略してグラフ領域を大きめにしました。縦軸も 53dBmから 57dBmとスペックに比べてその全体が判りやすい範囲に設定し直しました。
これでずいぶん良くなりましたのでオッケーなんですが、もうちょっと努力してみるのはどうでしょう?
まず第1にタイトルを判りやすいように変えました。他に電源電圧対P1dBなんてグラフがあった場合区別が付きにくいですよね。 そして要求スペックの範囲を赤色で入れてみました。1100MHz〜1300MHzで56dBmを要求されているのが一目瞭然で、1300MHzではスペックにたいして余裕がないのもよくわかります。 上限リミットがある場合もそれらを記載できると良いですね。
P1dBといっしょに消費電流や効率などのグラフを一緒にする場合は右側に第2軸を設けるのもいいですね。
ソフト的には
日常の仕事で自分でも「完了した」と思っている仕事に対して、日々忙しいと「これでOK」とせざるを得ない場合が多いと思います。しかしながら仕事の結果を見る人の立場に立つとどうか? もうちょっと向上できる方法はあるんじゃないか?基板を他人にみられたとき「きれいなレイアウトしてるなぁ」と思われたい?
人よりもう一歩の努力が、自分を伸ばしてゆくチャンスになっていくのではないかと思うのですが...
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