デジタルでダイオードを使う
デジタルでダイオードを使うとは
古くは DTL ( Diode Transistor Logic )とよばれるダイオードを使ったデジタルICが使われていました。ここではダイオードを使ってロジック回路に応用する例をあげます。
ハード的には
右図のようにダイオードを使って様々な入力の合成をすることが出来ます。
1) OR 回路
ダイオードを正論理で使い、GNDに接続した抵抗に電流が流れ込むようにダイオードを配置します。どちらかの入力でも電圧がかかると電流が流れ、出力である抵抗の両端に入力電圧- Vf(ダイオード順方向電圧)の電圧が出力されます。この回路はどれか1つの入力から電圧がかかればONになりますので OR回路として使用できます。
2)AND回路
ダイオードを負論理( 0V ... GNDに落とすことで 0入力とする、何もしないまたは電圧をかけた場合を1とする)で使う回路で、電源に接続した抵抗をプルアップのように使い、ダイオードでGNDに落とすように入力を配置した回路です。この回路はどれかの入力がGNDに落とされる(0入力)と出力は0になり、全ての入力が1(High )の時だけ出力が 1(High)となります。よってアラーム回路などで正常時がHigh、アラームが出たときに Low となる回路をこの回路でまとめると全てのアラームが無い場合だけ出力アラームが出ない状態に設定できます。
ソフト的には
ダイオードのロジック応用はダイオードだけでなく、トランジスタやCMOSゲートICなどと一緒に使われます。ロジックICの入力数を増やす場合や、必ずしも 5Vレベルの信号でない場合にも応用できますので覚えておくと有用です。
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