« 水晶発振子の負荷容量のはなし | トップページ | ジャンル別のまとめを予定 »

2011年4月19日 (火)

RS232Cのはなし

RS232Cとは
 シリアル通信の代表的な規格で、昔は電話線モデムなんてものとPCと繋いでインターネットやパソコン通信をしたので、このシリアルポートは必須だったが、最近はEtherPort が標準(WiFiのほうかも)なのであまり見かけなくなりました。現在でもUnixサーバーにログインしたり、周辺機器にはRS232Cポートでデーターを入出力するものもありますので、USB-RS232C変換器なんてものが使われます。
ハード的には
1)信号線の種類
最小単位では 送信線が TXD 受信線が RXD と共通グランド GND の3本で構成されます。場合によってはPC側が CTS( Clear to Send )「送って良いよ」とかRTS( Request To Send )「送って下さい」とか DTR(Data terminal Ready)「準備できてます」などの線が必要で、端末側でサポートされていない場合は、Highか Lowに繋がなければいけない時があります。
2)信号レベル
±12Vの電源で使われたことによって、だいたい±10V程度の信号レベルで通信しています。
実際の閾値では MAX232 などのドライバICの規格で見ると最小 ±5V Lowレベルが 0.8V Highレベルが2V程度のようです。20110419_220234レベル変換ICを使わないで、簡易的にトランジスタでドライバを構成することもできますが、あまり速いスピードはスピードアップコンデンサーなどが必要で結構難しいようなのです。2石で出来ますので覚えておくと便利ですね。基本的にドライバICはインバータータイプです。ですからマイコンでのシリアルポートの説明は通常High でスタートビットがLowとなっていますが、RS232Cコネクタでの信号レベルは通常時 -8V程度で、スタートビット時は+8VのHighになっています。ここが混迷するポイントの1つですね。
ソフト的には
RS-232Cにはスピードを示す ボーレートがあり、 300ボーとか 9,600BPSとか規定されます。最近ではもっと早いのが標準ですね。他に データー長は 7Bit か 8Bit 英語圏では 7Bit で文字を送れるのでそれで十分な場合もありました。ストップビットとかパリティビットなど設定は多いのですが、それらは他の詳しいサイトを参照下さい。8Bitでもスタートビットとストップビットは必須なので1文字送るには10Bit必要です。300BPSでは1秒に30文字、日本語だったら15文字しか送れないので、昔のパソコン通信ではいかに短く送るかが問題でした。現在も残るメールの Re: とか Fwd: なんか短縮のなごりですかね...


|

« 水晶発振子の負荷容量のはなし | トップページ | ジャンル別のまとめを予定 »

基本を学ぶ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: RS232Cのはなし:

« 水晶発振子の負荷容量のはなし | トップページ | ジャンル別のまとめを予定 »