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2011年1月18日 (火)

各社ディスクリート定電圧回路追加

SCHEMATICS に各社のIC化の初期のディスクリートで構成した定電圧回路を追加しました。
 YAESUの回路はシンプルでよく使われる2石の回路です。比較トランジスター2SC372のエミッタにツェナーダイオードで基準電圧を作り、ベース電圧との比較でNPN制御トランジスタの2SD313をコントロールする回路です。
 TRIO の回路は比較にエミッタ共通のカレントミラー回路を使っています。制御トランジスターに PNP型を使うことで入出力電圧差が少なくても動作できるようになっています。
 ICOMの回路は 12V 電源を作る用途で、電流を多くとるためダーリントン接続で制御トランジスターを構成しています。またコントロール部のツェナーダイオードの位置も TRIOとは違ってホット側に接続されていますが、こうすることによって抵抗分割よりツェナーダイオードの電圧シフトの側が電圧変動の検出が敏感になり、電圧上昇時はツェナー側のトランジスターの電流が増え、反対側の制御トランジスターに接続されている側の電流が減ります。それによって制御電流が減り、出力電圧を下げるよう働きます。入力段のトランジスタは過電流の時にONして制御トランジスターのベースエミッタ間をショートするよう働き、過電流保護します。
 各社工夫した独自の回路をつかっており、興味深いですね。使用トランジスタも少ないのでムダにゲインが増えてノイズが出るようなことがありませんので、9Vの回路はVCO用にも使われています。

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