E系列のはなし
E系列とは
抵抗やコンデンサーなどの値を示す規格で、通常用いられているのに E24,E12,E6などがあります。
ハード的には
抵抗やコンデンサーの値などは誤差がありますから、ある決まりをもって値の中間値が決められています。右の図は各系列の用いられる値の表ですが、1から10未満の数字でちょうど10倍ずつすれば全ての値に対して対応できています。
仮に誤差 10% として 1KΩの抵抗では 0.9kΩ から 1.1kΩ までばらつき、1.2KΩでは1.08kΩから1.32kΩとなり、10%誤差で1.1kΩの抵抗を作っても 1KΩ,1.2kΩとの差がないので無意味なことがわかります。
抵抗では5%や1%などよく使いますので E24系列はなじみが深いですが、コンデンサーなどは E12系列が普通ですね。
しかしながら高周波で使う小容量のコンデンサーになると、ちょっと違ってきます。まず 1pFはよいとして 2pF,3pF,4pF,5pF,8pF など整数値が普通です。またこれより小さな値では 0.5pF,0.3pF,0.2pFなどがポピュラーでしょうか。
ソフト的には
誤差を示す許容差は 1kΩ±1% では 102F などと末尾のアルファベットで示されます。
M...20% , K ...10% , J ...5% , G...2% , F...1% ,
D...0.5% , C...0.25% , B...0.1%
などです。
数値の部分は 数字の最初の2文字で10の位と1の位、3番目の数字で10の乗数(0の数)を示します。102 の例は10 x 10^2 = 10 x 100 = 1000Ω = 1kΩ となります。
コンデンサーはJ,K,M が許容差を示すアルファベットで 102F,471B などのFやBはコンデンサーの温度特性を示すもので許容差を示すものではありませんので注意が必要です。
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