定電流ダイオードのはなし
定電流ダイオードとは
一定の電流に制限する目的のダイオードです。最近は白色LEDの電流制御などのため多く使われるようになりました。SMDタイプの物も石塚電子などからも出ています。
ハード的には
構造的には右の図のように、ダイオードというよりは接合型FETのゲートとソースを繋げた回路構成です。ある一定以上の電流が流れると内部抵抗によって逆バイアスがかかった様な状態になってFETの電流が流れないようになり、電流を一定にします。古くからFETにて同様の回路を作り、定電圧電源のリップル除去などのために多く使われてきました。
ダイオードでは最大電流が20mA程度ですが、並列に繋げれば増やすことも出来ますが、100mA以上では規模が大きくなりますので、定電圧電源ICを使って定電流電源を構成することが出来ます。右図の例で例えば 5Vの定電圧電源を使った場合、Rの両端に 5Vが発生するように ICが動作するので、200mA流したい場合は 5V ÷ 0.2A =25Ωとなり、GND側に向けて 200mAの定電流を供給することが出来ます。
ソフト的には
電流を制限する目的にはポリスイッチなどの可逆型ヒューズがありますが、電流が切れてしまっては困る用途には定電流電源は有効です。精密な抵抗と定電流電源があれば、精密な電圧源を作れますので、さまざまな基準電圧を作ったり、電流を供給するためアナログICの内部では定電流回路が多く使われています。
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