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2010年10月28日 (木)

スーパーキャパシタのはなし

スーパーキャパシタとは
電気2重層キャパシタと呼ばれています。電池が化学反応で蓄電するのに対して、正負両極の薄い層にイオンとして電子が蓄積されるため数F(ファラッド)という大容量でありますが、充放電を繰り返しても劣化がなく寿命が長いのが特徴です。
ハード的には
Images電解コンデンサーと同じように薄い膜を重ね合わせた構造ですので、電解コンデンサーに似た形状から、プラスチックケースに入れたものや薄いラミネート形状のものまで多彩です。 主な用途としましては、コンピューターのバックアップ用の電源に使われてきました。それまではニッカド電池やリチウム電池などでバックアップしていましたが化学反応なので寿命があり、年数がたつと放電して動作しなくなるため、交換する手間やソケットが必要になるなどのデメリットがありました。その点スーパーキャパシタですと、ある程度通電しておけばすぐに充電され、通常の停電や移動時などのバックアップには十分な性能でした。とくに寿命に対するメンテナンスが不要なので(実際には10年程度の寿命がありますが)コスト的にも生産的にも便利なので、現在の VTR,テレビなど 商用電源を使う機器にはよく使われています。 
ソフト的には
スーパーキャパシタの弱点としては価格が高いこと、許容電圧が低いこと(5V以下)ですが、最近はセルを数十個重ねた高電圧対応のものが、そのエネルギー蓄積性能に目をつけられ、F1のエネルギー回生機能や瞬時停電対策などにも応用されています。
Meicap
Meicap_dur図はMEIDENの電気2重層キャパシタですが、70セル重ねて160V耐圧の4.5Fが出来ています。大きさは 316×266×43(mm)で 1kW 放電を30秒持続するなど、ちょっとコンデンサーとは考えられない性能ですね。


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