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2010年9月13日 (月)

感熱抵抗のはなし

感熱抵抗とは
温度によって抵抗値が変化する抵抗で、正特性のものと負特性のものがあり、後者は一般的にサーミスターと呼ばれておりNTCサーミスターをさします。正極性のものはPTCサーミスタと呼ばれ、温度が上がると抵抗値が増えるため高温時に電流をカットする用途にも使われています。
ハード的には
Kannetu図はKOA社製のSMD型感熱抵抗ですが、電子回路の温度補償などの目的に種々の温度特性があり、抵抗値も豊富に選択できます。負極性のタイプは抵抗変化が比較的大きく25度を中心に10倍以上変化するので、微妙な温度特性を調整するには通常の抵抗と並列・直列に繋いで変化範囲を制限します。また、注意点として、NT73では 1206タイプの大きさでも 5mW 程度の定格電力なので、あまり電流を流すような用途ですと自己発熱で温度が上がってしまうこともありますので、消費電力を極力少なくする使い方が必要です。
ソフト的には
 温度補償は変化カーブが緩やかならば抵抗やサーミスタで補償可能ですが、高温時にだけ変化させたいとか、3次曲線のような変化の場合は対応が難しいです。電子ポテンショメーターに温度センサ・メモリが入ったバイアスコントローラーなるICがありますので、ソフト的にテーブルを書き込む手間が必要ですが、2℃ステップで調整可能なので、実験や少量生産には便利です。

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