小型高速 OP AMPのはなし
小型高速 OP AMPとは
最近多く見られる小型バッケージが SOT23ですが、このパッケージのOP AMPが各社から出ています。ピン配置が同じで互換性も豊富ですから、色々な用途に使えますが、今回高速オペアンプを見てみます。
ハード的には
大きさは 3mm x 1.8mmのプラスチックケースにピッチ 0.95mmで足が5本あります。電源に2本、入力2本、出力1本で、最小限のパッケージです。
まず ナショナルセミコンダクターのLMH6609です。 -3dB帯域が900MHz電圧帰還型で出力電流が 90mA取れます。この種のOPAMPは非反転回路よりも反転回路のほうが周波数特性が良好です。また、帰還抵抗 RFは1KΩ以下の比較的小さい値を使うこと、あまり増幅度をとらないことが周波数特性を伸ばすのには重要です。
次にTI のTHS3201は 0dB帯域 1.8GHz出力電流 100mAとなっていますが、パッケージが SOT23ですと許容損失 400mW態度で印加電圧±7.5V以下ですので、ちょっと注意が必要です。もうすこしパワーを使う場合は グランドパッド付きのSOP8パッケージが良いでしょう。
周波数特性は20dBゲインをとっても 200MHz近くあります。
他に20MHz帯域とあまり高速ではありませんが、AnalogDevicesの AD8615などは150mA出力出来、6V以下の電源でしか使えませんがデジタルとのインターフェイスにレールツーレールで使える便利なアンプでです。
ソフト的には
これらのICは最近はやりのハイビジョン対応のビデオ出力段によく使われますが、1つのパッケージに数個入って使いやすくて簡単そうですが、パターン設計が結構窮屈になってしまうので、SOT23クラスのOPAMPを使って個別にパターン化した方が楽かも知れません。
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