パワーミニパッケージのはなし
パワーミニパッケージとは
[Power Mini Pakage]で、高周波では STO-89 タイプのICアンプなどがこのパッケージで一般的ですが、ここではシリーズ電源用ICについて考えます。
ハード的には
電源用ICには 1A〜2A程度流せる TO-220タイプで、全体が樹脂モールドされたいわゆる「3端子」と呼ばれるパッケージが一般的で、正電源のタイプ TA78xx ,uPC78xxなどは入力端子が左側で真ん中がグランド、出力が右側です。負電源はまたちょっと違うので別項で... さらに、中電流クラスの 0.5A〜1AのPW-Mold(パワーモールド)タイプも同様に、左が入力です。 ではさらに小さな電流クラスの 0.1A〜0.3AタイプのPW-Mini(パワーミニ)ではどうでしょう? 実はこれだけ反対で、右端子が入力、真ん中(タブですが)GND、左が出力です。このサイズのパッケージは上述しましたRF用のIC AMPと同じ大きさで、それらは機能的に左端子が入力、真ん中(タブ)GND、右が出力となっているのが普通だったので、さらに間違いやすくなる点です。
ソフト的には
シリーズレギュレーターはアナログ回路の電源に適しており、オンボードで使う機会はますます増えています。しかしながらDC/DCコンバーターと違って、電圧降下分の電圧と使用電流による発熱があることです。特に12Vから直接5Vにする時など パワーミニでは 500mW損失が普通ですから、それで計算しても 0.5W÷ (12v-5v)= 0.5÷ 7 =0.071A ですから 70mAぐらいしか流せなくなります。 一度8V程度に電圧を落とせば、 0.5÷(8-5)=0.167 で規格いっぱいの電流を使えますね。 また、GNDタブの下にスルーホールビアを多くあけて熱を基板の上下パターンで放熱することも重要です。
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