同軸コネクターのはなし
同軸コネクターとは
各種のRF信号を入出力するコネクタで、測定器や高周波パワーアンプに使われるコネクターについて調べてみました。
ハード的には
同軸コネクターは大きく分けて以下の様な種類が上げられます。
上記はMECという会社の製品スペックから引用した表ですが、日本の通常のスペックよりかなり良いので限界値として考えても良いかと思います。使用周波数などは使用する製品のスペックで確認することが必要です。コネクタ製品の詳しいスペックを載せているのは、RADIALL社やヒロセ、東洋コネクターなどがあります。
たとえば SMAコネクタについても通常の中央ピンを半田付けするタイプの VSWR は以下のような特性です。
15GHz以上はかなり悪くなってしまうのが分かります。
しかしながら、SMAオスには NO-PIN用としてセミリジッドケーブルの中央導体をそのままピンとして使うものがあります。この特性は下図のように導線とピンの不連続性がないためかなり良好な特性をしています。
このように、コネクターはコネクタ単体だけでなく接続するケーブルによってもロスが発生しますので、その使用限界はいちがいには求められません。しかしながらある程度の限界を知って、コネクタ選択を行うのが正しいと考えます。
ソフト的には
あるカスタムの終端(ダミーロード)が定格 1KW となっていたにもかかわらず、コネクタが N端子でした。実使用は 100W程度でしたので使用には問題ないですが、この場合はやはり SC か 7-16 DINを使用してほしいと思いますね。
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