抵抗の周波数特性のはなし
抵抗の周波数特性とは
リードタイプの抵抗はその線の長さなどで周波数特性は変化するし高周波ではあまり使われないので、ここではSMD用のチップ抵抗について考えます。
ハード的には
チップ抵抗は様々な種類がありますが、高精度・高周波でも安定なチップ抵抗が進工業などで発売されています。一般的にチップ抵抗は抵抗と半田付け用の電極間のコンデンサ成分が大きく影響するため、周波数特性はサイズによって劣化します。サイズが大きくなると抵抗値が下がってくる(コンデンサの影響が大きくなる)のが一般的ですが、どのくらい劣化するかという程度が右の図です。
1005タイプでは1GHz程度まではほぼ使えますが、抵抗値が高い分寄生コンデンサの影響で抵抗値が下がります。さらに2012タイプでは1KΩが10MHz程度で半分程度になっています。
高周波のアッテネーターを構成する際はあまり大きな抵抗値で作ると周波数の影響が出てきますので、注意が必要です。一般的には電力を消費しない回路だったら出来るだけちいさなサイズで設計するのが高周波的には有利だと言うことです。
ソフト的には
では、大電力のアッテネーターなどはどうするのでしょう?高周波のアッテネーターなどは横浜電子精工などの会社が 500mW程度のアッテネーターを作っています。また海外では数Wクラスのものも生産されています。
| 固定リンク
「ノウハウ」カテゴリの記事
- チャタリングのはなし(2014.03.30)
- OPアンプは理想アンプ?(2014.03.14)
- ビアの抵抗(2013.10.15)
- 半田ごての絶縁について(2013.10.10)
- 強制空冷のはなし(2013.07.01)
コメント