ブートストラップのはなし
ブートストラップとは
[bootstrap]といって靴ひもを持って自分自身を持ち上げる?って意味で様々な要素に使われていますが、ここではアンプの出力スイングを目一杯上限まで出せるようにする回路のことです。
ハード的には
上図はオーディオ用パワーアンプの回路ですが、黄色くなったコンデンサの働きで出力を電源近くまでスイングすることが出来ます。出力はコレクタエミッタ飽和電圧を0.2Vとしても電源電圧(20V)-0,2V = 19.8V まで振らしたいのですが、トランジスタのベースエミッタの電圧が0.7V程度必要なので、ベース電圧は 19.8V +0.7V = 20.5V ないと振れません。そこで出力とベースバイアス抵抗の間にコンデンサを付けると、出力電圧が上昇した時コンデンサにチャージした電圧がバイアス電圧に使われ、電源電圧以上の電圧を供給できるのです。
このコンデンサの容量によって低域まで供給できるか決まるので、低域の最大出力特性を考慮して決めます。
ソフト的には
「コンピュータを起動すること。また、人間がコンピュータに電源を投入してから、操作可能な状態になるまでに自動的に行われる一連の処理」と説明があるようにPCの起動関連を呼ばれているようです。
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