OSコンのはなし
OSコンとは
SANYOが販売するコンデンサーです。OS-CONは、電解質に電子伝導度が高い導電性高分子や有機半導体を用いています。それにより低い等価直列抵抗(ESR)を持ち、ノイズ除去能力や周波数特性に優れた固体電解コンデンサです。また、電解質が固体であることにより低温下でもESRは劣化せず、長寿命です。(Webより引用)
SANYOの製品としてはeneloop蓄電池にも劣らないヒット商品だと思うんだけどな。
ハード的には
普通の電解コンデンサーって、特に低温ではすぐ容量が抜けてしまうんです。以前DC/DCコンバーターを基板に実装した際、低温試験で性能劣化してしまいあれこれ定数変えたりしたけど電解コンをOSコンに変えたら一発でOKだった。他にVCOにデジタル回路からの影響の電源ノイズが入って位相ノイズが入らないとき、電源に10uF入れただけでOKってこともあり、ノイズ対策の奥の手!って部品でした。
しかしあまりのESR(インピーダンス)の低さに、対応していない定電圧電源ICに使ったら、かえって発振して、どうしようもなくなった時もありました。これは高容量セラミックコンデンサにも言えるけど、電源用ICは奥が深いです。
ソフト的には
他社にも導電性高分子電解質を使ったアルミ固体電解コンデンサは、日本ケミカルコンデンサではPXシリーズであります。でもSANYOのリード付きにやつはプラスチックで固めてあったり、音楽にも良いなどなかなか代替品にならないものが多いですね。
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